2年ぶりに「湯汲み式」、伊豆山温泉の長久を祈る 走り湯神社例大祭

熱海市の伊豆山神社の弊社「走り湯神社」で5月23日、例大祭が斎行された。伊豆山神社の原嘉孝宮司と大鳥居素禰宜が神事を執り行い、走り湯温泉組合、伊豆山温泉組合の代表、ホテル旅館関係者、氏子、崇拝者ら20人が参列し、伊豆山温泉の元湯「走り湯」の長久を祈った。
例大祭は、昨年まで伊豆山温泉組合が5月14日に毎年開いてきたが、今年から伊豆山神社の祭事として行うことにし、日程も来遊者が気軽に見物できるように5月の第3または第4日曜の開催に変更した。

昨年は新型コロナウイルス感染対策のため中止した「湯汲(くみ)式」を2年ぶりに実施。原宮司が湯煙が上がる走り湯の洞窟前の湯だまりから長いひしゃくで沸き出る温泉をくみ上げ、泉脈が絶えることなく伊豆山温泉の繁栄が続くことを祈願した。参列者は持ち寄ったたるなどに温泉を分け入れ、それぞれ旅館やホテル、自宅に持ち帰り、風呂に入れたり、神棚に供えたりした。
■愛媛・道後温泉、兵庫・有馬温泉とともに日本三大古泉
走り湯は、約1300年前(奈良時代)に修験道の行者に発見されたと伝えられ、全国でも珍しい横穴の洞窟の中で温泉が吹き出す間欠泉。山中から噴き出した湯が海岸に飛ぶように走り落ちる様からこの名が付いた。鎌倉時代の正史「吾妻鏡」には愛媛の道後温泉、兵庫の有馬温泉とともに日本三大古泉として紹介されている。現在も走り湯の洞窟へ流れる「いぬの湯」は73度で毎分170リットル、「うまの湯」は72度で毎分150リットル湧出している。
走り湯の守護神である同神社も古い歴史を持ち、平安時代の歌謡に「東国第一の霊場」と歌われている。
(熱海ネット新聞)

■原嘉孝宮司 神様は崇敬者が一番いい方法を考えており、長年続いた例大祭の日程(5月14日)を変更してしていいか、難しい部分もあったが、観光関係者の要望もあり、23日の日曜に決めさせていただいた。宮司として覚悟して臨んだが、素晴らしい天候に恵まれ、斎行することができた。これまで温泉組合にお願いしていた祭事についても、走り湯神社のお社(おやしろ)は、伊豆山神社の境内にあり、伊豆山神社で積極的にやっていきたい。

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