国際基準「ハサップ」完全義務化、熱海食品衛生協会が対応研修会

改正食品衛生法に基づき、6月1日から食品を取り扱う事業者に食中毒などを防止するための国際基準「HACCP(ハサップ)」が完全義務化されるのに向け、熱海食品衛生協会(森田金清会長)は5月28日、食品衛生指導員実務研修を「月の栖熱海聚楽ホテル」で開いた。
ハサップは、これまで目視で確認してきた原材料の受入時の鮮度、冷蔵庫・冷凍庫の温度、交差汚染、器具等の洗浄、消毒、殺菌、従業員の健康管理などを常時記録に残して“見える化“し、注意ポイントを共有して対処する。


この日の研修では、熱海保健所の職員が同協会の推進員•指導員の代表12人に「衛生管理計画書」の作成、計画の実行、記録・保存の仕方などを説明したほか、洗浄度を数値化できるタブレット端末を使った測定装置の使い方もレクチャーした。
同ホテルの保田修司料理長は「業務を続ける中、書類を記録する作業は大変だが、毎日チェックをしていけば管理のレベルが上がる。お客様の安全安心を守るため、やらなければならない」と話した。
保健所は、6月2日から同協会の推進員(12人)•指導員(104人)とともに市内の各事業者を巡回し、衛生管理計画書が準備できているかを確認するとともに、ハサップ対応を支援する。
(熱海ネット新聞)

■森田金清会長「食中毒を防止するには日頃からの努力が大切。ハサップは厳格化していく上で必要な流れだが、現場としては分からないことも多く、参考になった。再び食品ゼロ1000日達成を目指して頑張りたい」

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