任期満了に伴う知事選が6月3日告示され、いずれも無所属で4選を目指す現職川勝平太氏(72)と、前参院議員で前国土交通省副大臣の新人岩井茂樹氏(53)=自民推薦=の2人が立候補を届け出た。投開票は20日で、17日間の選挙戦がスタートした。
12年ぶりに自民党本部が推薦した岩井氏は、静岡市葵区の常磐公園で第一声を上げたあと、正午からJR沼津駅北口で東部出陣式に臨み、県政の刷新を訴えた。「私が理想とするのは石川嘉延前知事。石川さんは53歳で知事になった。私も昨日53歳になった、天命を感じる」と話し、「川勝県政の閉塞感の打破」「聞く耳の必要性」を強く訴えた。
「私は防災の専門家です。地域住民の命・財産を守ることをまずやらなければいけない。そして必要なインフラ整備は経済にとっても避難するときにも重要。大きなものをやるには国としっかり連携をしなければならない」と国土交通副大臣の経験を通した国とのパイプを強調。
「私が知事になったならば、トップセールスで東京、大阪から企業やサテライトオフィスを誘致し、しっかり活力を静岡に呼び込む。県の一次産業、農業・水産業の産品を日本国中に、そして、世界に売り込む」と力を込めて話し、そのためには「何を皆さんと共にやるべきなのかということを聞く耳を持った知事になる。コロナの向こうに見える、新しい静岡県の新しい姿をしっかり皆さま方に提示し、このふるさと静岡をもう一度子どもたちにしっかり託せる誇り高き静岡県に戻したい」と訴えた。
およそ1000人が駆け付けた東部出陣式には、自民党本部から選挙対策委員長で熱海市に別荘を所有する山口泰明氏がマイクを握り、「参院議員として、国土省副大臣としてその働きぶりは政府でも高く評価されていた。退路を断って出馬を決めた固い決意に、県全体で応えなければいけない」と支持を訴えた。
熱海市からも自民党の藤曲敬宏県議、竹部隆、稲村千尋、杉山利勝、田中秀宝、越村修、赤尾光一市議らが応援に駆け付け、岩井候補を激励。岩井候補は9日に熱海入りし、街頭演説を行う。
(熱海ネット新聞)
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