

東海地方の梅雨明けが発表された7月17日、熱海市は午前中から青空が広がり、市内3海水浴場には市内外から海水浴客らが訪れた。
今年は、同日に海開きを予定していたが、今月3日に起きた伊豆山地区の土砂流災害の影響で市と市観光協会は安全・安心な運営が難しいと、急きょ、海水浴場の開設を中止した。
しかし、開設しなくても海岸自体は自由に立ち入りができるため、例年通り、ライフセーバーや監視員を配置し、海難事故や密集に伴う新型コロナウイルス感染に備えている。
被災した伊豆山港に比較的に近い熱海サンビーチでは、一部で流木が発生しているため、市は「遊泳禁止」を示す赤旗を掲げ、海に入らないよう制止。波打ち際で水遊びする親子連れなどの姿が目立った。このため、海水浴客は例年より少なく、観光業にも影を落としている。


多賀地区の長浜海水浴場と網代温泉海水浴場では、流木は少ないが、念のため「遊泳注意」の黄旗を掲げ、監視員たちが注意を喚起。この日を待ちわびた家族連れらが、さっそく初泳ぎを楽しんだ。
土石流で被災した伊豆山地区では、行方不明者の捜索活動を続き、市内3海水浴場の駐車場は、警察や自衛隊、消防の災害対策車両の駐車やテントの設営などに利用されている。市は「駐車場がこうして使われていることなどを理解していただき、水難事故防止やゴミの処理に協力してほしい」と、レジャーで訪れた人たちに呼びかけている。
(熱海ネット新聞)
■海水浴場の遊泳可否
赤旗=遊泳禁止
黄旗=遊泳注意
青旗=遊泳可
オレンジ旗=津波避難
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