熱海市伊豆山の大規模な土石流で被災した住民とボランティア活動を支援しようと、公益財団法人風に立つライオン基金は10月4日、熱海市社会福祉協議会に義援金500万円を贈った。
同財団は、歌手のさだまさしさんが2015年に災害支援などを目的に設立。全国の大規模災害で被災した人たちやボランティア活動を支援している。この日、さださんが市役所を訪れ、齋藤栄市長と櫻井優協議会会長に目録を手渡した。
「被災者の生活、素晴らしいまちを取り戻すにはボランティアの力が欠かせない。4WDの軽トラック2台も借り受けて用意した。復興復旧の最前列で頑張っている人たちの活動に役立てて欲しい」という申し出に、市長は「各家の大量の土砂のかき出し、引越しの手伝いなど人出がいる。が、ありがたいことに人口3万5千人余りの市に、県東部だけで3万人のボランティアの申し出が届いている」と説明。櫻井会長が「最近になってようやく、ボランティアのみなさんが被災現場に入れる環境が整った。コロナ禍で抗原検査にも費用がかかる。有効に活用させていただく」と続け、感謝した。
その後、さださんは土石流の被災現場に足を運び、犠牲者に手を合わせた。「今は元気を出して、とコンサートのできる状態じゃないが、落ち着いて皆さんの気持ちに余裕ができたら、市と相談して苦労された方々に歌を届けたい」と話した。
義援金は、同財団の評議員を務める戸張捷さん(ゴルフトーナメントプロデューサー)が尽力し、男子プロゴルフツアー「THE 8 MEN‘S チャリティマッチプレー」(7月28〜29日、伊東•川奈ホテルゴルフコース)の優勝賞金の半額220万円とチャリティ販売13万8150円。災害復興に同財団へ寄せられた中から266万1850円を加えて届けた。
(熱海ネット新聞)
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