熱海市と函南町の境にある十国峠ケーブルカー(伊豆箱根鉄道)は10月16日、開業65周年(1956年10月16日開業)を迎えた。この日は65人目の乗客に特製のくす玉を割ってもらったり、バックヤード施設を見学するツアーなどの記念イベントが行われた。
バックヤードツアーは、十国登り口駅から全長316m、高低差101mを約3分で上り、十国峠駅で普段入ることのできない機械室を見学。技術職員が車両と乗客合わせ最大13トンのケーブルカーを引っ張る巨大な巻き上げ機や、減速機について説明した。
減速機は1924(大正13年)スイス製。昔は兵庫県で使われていたが、戦時中に金属供出の際に外され、どういう経緯かわからないが、十国峠ケーブルカーで復活したという。ロープは直系26ミリ、ペットボトルのキャップとほぼ同じ。6年ほどの単位で交換するという。
バックヤードツアーには親子連れらが参加、司令室やケーブルカーのポイントの仕組みなどを質問し、ノートに書き入れていた。23日にも行い、1日あたり4回、各回5人限定で実施する。
(熱海ネット新聞)
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