大相撲初場所(両国国技館)2日目の1月10日、熱海市出身で西幕下筆頭の熱海富士(19、伊勢ヶ濱部屋)が初めて十両の土俵に上がり、矢後(西十両14枚目)を寄り切って2連勝とした。
2020年11月場所で初土俵を踏んで以来、とんとん拍子で各段を駆け上がったため、髪の長さが足りず、本来であれば十両の取り組みで結う大銀杏(おおいちょう)が結えず、ちょんまげのままで臨んだ。それほどのスピード出世ー。
朝の稽古場では同部屋の横綱照ノ富士から「相手が十両とビビらず、自分の相撲を取り切れ」とはっぱをかけられたというが、きっちり期待に応えた。幕下は通常15日間で7番の相撲を取る。幕下筆頭の熱海富士はあと2勝して勝ち越せば関取昇進(十両=月給110万円)の権利を得る。「気を緩めず、あと5番やって勝ち越し、いい報告を届けたい」と気合を込めた。
(熱海ネット新聞)
写真=NHK大相撲中継より
■熱海富士(本名・武井朔太郎=たけい・さくたろう)2002年(平14)9月3日、千葉県生まれ。19歳。小学2年で熱海市に移り、熱海二小に転校。小学6年で三島市の三島相撲クラブ入り。熱海中に進み、全国中学校選手権個人5位。飛龍高では1年時からレギュラー。2020年11月場所で初土俵。21年1月場所で序ノ口優勝。3月場所で序二段優勝。22年1月場所は西幕下筆頭。母と妹の3人家族。185センチ、164キロ。伊勢ヶ濱部屋。
写真=伊勢ヶ濱部屋のHPより
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