尾崎紅葉祭で金色夜叉「熱海海岸別れの場面」再現 熱海芸妓

明治時代に読売新聞の連載小説「金色夜叉」で熱海市の名を全国に広めた作者尾崎紅葉の功績を称える「第80回尾崎紅葉祭」(熱海市主催)が1月17日、起雲閣で開かれた。
「来年の今月今夜、再来年の今月今夜、あの月を僕の涙で曇らせてみせる」ー。ハイライトとなる熱海芸妓による寸劇では、「金色夜叉」でおなじみの「熱海海岸別れの場面」を再現。「熱海の海岸…散歩して…」の小唄が流れる中、学生服にマントを羽織った貫一役の琴千代さんが失恋の怒りからお宮役の小夏さんを下駄で蹴り飛ばし、お宮が「涙で今月今夜の月を曇らせる」とほおを濡らす場面を熱演した。

紅葉祭は1939年から、戦時中を除いて毎年この日に熱海サンビーチ近くのお宮の松前広場(雨天を除く)で開かれてきた。しかし、今年は15日に発生したトンガ沖の大規模噴火に伴う津波を警戒し、会場を起雲閣に変更。参列者も新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の全国的な感染拡大を受け、齋藤栄市長、遺族家族、越村修市議会議長、藤曲敬宏県議、中島幹雄市観光協会会長、森田金清熱海温泉ホテル旅館協同組合理事長(熱海稲門会会長)など少数に制限して実施した。
市長は紅葉の肖像画を向かって「今日の熱海温泉の発展、賑わいの礎を築いた大恩人。今後も熱海市の発展を見守ってください」と語り掛け、遺徳をしのんだ。


遺族を代表して紅葉のひ孫にあたる尾崎哲也さん(58、東京都大田区)は、市が2019年にお宮の松前広場に建立した「尾崎紅葉記念碑」に感謝し、「碑には英文の説明も記載されている。国際観光都市としてさらに有名になってほしい」と語った。
(熱海ネット新聞)
■金色夜叉 尾崎紅葉の代表小説。は明治30年1月1日から同35年5月11日まで読売新聞に連載され、熱海の名を全国に知らしめた。

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