幕下筆頭19歳の熱海富士、涙の勝ち越し 春場所で関取確実!

大相撲初場所(両国国技館)14日目の1月22日、熱海市出身で西幕下筆頭の熱海富士(19)=伊勢ヶ濱=が7番相撲で十両琴裕将(佐渡ケ獄)を寄り倒し、4勝3敗として勝ち越しを決め、春場所の新十両昇進を確実にした。
軍配を受けると顔をくしゃくしゃにして喜んだが、直後に熱海富士の左足が俵を踏み越したのではないかと物言い。協議の結果、高田川審判長(元関脇安芸乃島)から「軍配通り」のアナウンス判定が流れると、「本当に勝ててよかったです」と安堵の表情を浮かべた。
初十両がかかった今場所は2連勝スタートの後、3連敗。「土石流で被災した熱海の人たちに元気を届けたい」と自分を励まし、逆転勝ち越しにつなげた。

十両と幕下の入れ替えは、場所後の番付編成会議で決まるが、西幕下筆頭で勝ち越したことで新十両昇進は確実と見られる。熱海富士は2020年11月場所が初土俵。8場所での新十両誕生は、年6場所制となった1958年以降では幕下付け出しを除き、日本人の高卒力士では初めて。熱海市出身の関取誕生も史上初となる。

母と妹の3人家族。飛龍高校(沼津市)時代は、部活と学業の忙しい合間に、市内の旅館で皿洗いのバイトをし、家計を助けた。「1日も早く関取になって稼ぎたい」という思いが、異例のスピード出世に。「将来は横綱を目指したい」と前を向き続ける熱海富士の活躍が、大規模な土石流災害とコロナ禍で 閉塞(へいそく)感が漂う熱海市の重い空気を吹き飛ばした。
(熱海ネット新聞)
写真=AbemaTVより

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