前回、2019年の「熱海こがし祭り山車コンクール」の木彫り部で優勝し、「キリン一番搾り賞」を獲得したのが咲見町(小松早苗祭典委員長)。しかし、今回はあえて出場を見合わせた。協議の末、コンテスト会場の中心市街地の国道135号には繰り出さず、地元町内に限って山車を引き廻す異例の措置をとった。
熱海市は坂道が多い上、木彫り山車は重量が重い(約10トン)。本番のない年が2年続いたことから、ブレーキなどの点検は十分実施したが、今年は準備期間にあて来年から復帰することを決めたという。
山車コンクールはコロナ禍の影響で3年ぶりの開催となったが、出場町内は前回より12町少ない10町内会。感染不安などで担い手の確保が困難なことが背景にあるが、咲見町のように大事を取った町内も多い。
一方で祭典委員会は、今年も本番がないと「太鼓を経験しない年代が増えて、引き継ぎが途絶えてしまう」と子どもたちの「祭り離れ」を危惧。今年は「囃し方」と呼ばれる町内の指導者の下で、来宮神社例大祭の2週間前から太鼓の練習を続けてきた。「しっかり練習して山車に乗りたい」という子どもたち希望に沿い、町内巡行という形で落ち着いた。
(熱海ネット新聞)
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