
熱海の文化の一つ、芸妓さん。例年、熱海の大型連休は4月28日、29日の舞踏公演「熱海をどり」(熱海芸妓見番歌舞練場)で幕を開けるが、この3年間は新型コロナウイルス禍で中止が続いた。芸妓衆は4年ぶりの開催に向けて準備を進めていたが、来年3月への延期が決まった。
そこで熱海芸妓置屋連合組合は、熱海に根付いたお座敷文化を観光客に知ってもらおうと、飲食店にも出向くサービスを始め、評判を呼んでいる。
市内咲見町の立ち飲みバー「Taketomi」では、熱海をどりのリピーターらの依頼で、芸妓衆3人が駆けつけ、一緒にお座敷遊びを楽しんだ。
地方の旬子さんが三味線を弾き、立方の三保さんと宏紀さんが「木遣りくずし」「春霞」「三下(さんさ)がり甚句」などをあでやかに舞い、店外からも熱い視線を集めた。
演目の間には、向かい合った2人がとっくりの袴に代わる代わる手を置く「こんぴらふねふね」の「お座敷あそび」も行い、交流した。
組合長でもある三保さんは「芸妓衆の生の演奏と舞いを通じて熱海の花街文化に触れてもらえたのでは。コロナ禍で宴席が減った芸妓衆の出番を増やすことが目的です」と話した。
(熱海ネット新聞)
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