
稚魚の76.6%が合格、例年以上の歩留まり
大熱海漁協(石井勝夫組合長)は13日、熱海湾・曽我浦と伊豆山港の沖合にヒラメの稚魚を放流した。同漁協が4月19日に御前崎市の県温水利用研究センターから運び込んだ3センチほどの稚魚1万尾を熱海港の水槽で中間育成してきたもので、この日の計測で放流できる6センチほどに育ったのは前年を上回る7660尾(歩留まり率76・6%)。前年を大きく上回った。熱海港と伊豆山港に半数ずつ放流した。
熱海港では第二小学校の5年生45人が3隻の漁船に乗り込み、1日漁師体験をした。県水産技術研究所の研究員からヒラメの生態について説明を受けた後、曽我浦へ出港。”漁場”へ着くと船の上から小さなバケツに入れてもらった稚魚を「大きく育ってね、バイバイ」と願いを込めて海に流した。
ヒラメは1日に約1ミリ大きくなり、1年後には30センチに育つ。毎年10センチほどに成長し、雄は2年で、雌は3年で成魚になり産卵する。同漁協では32センチを超えたものを漁獲していくが、中には80センチ超に育つヒラメもあるという。
伊豆山、多賀、網代でも放流
この日は伊豆山港でも行われ、伊豆山小の5年生12人が同じように1日漁師を体験した。来週は網代湾、多賀湾でも実施する。
放流は天然ヒラメの増加と熱海市民やホテル・旅館などに安定供給するために毎年続けられてており、県内で年間60トン、伊豆地域で同20トンが水揚げされる。
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