
熊本地震の発生から1カ月となった14日、熱海市の渚親水公園レインボーデッキで東日本大震災による津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の応援を目的とした防災・音楽イベント「タカタ・フェスタ2016」(同実行委員会主催)が始まった。会場では今フェスタに合わせ、陸前高田市立第一中学校の生徒たちが参加して収録した公式テーマソング「つむぎ」の合唱CDが販売され、多くの市民が買い求めた。半額の500円が復興支援に充てられる。
初日は被災地支援を続ける書家・矢野きよ実さんの講演会や斉藤栄市長と消防関係者による防災ディスカッション「自らの地域は自らが守る」などがあり、最終日の15日は陸前高田市の戸羽太市長が熱海入りして「世界に誇れる美しいまちの創造を目指して」と題して講演。「たかたのゆめちゃん」のゆるきゃらステージやシンガー・ソングライター松本哲也さんなどのライブが催される。
また会場では、大船渡の三陸産牡蠣(かき)蒸し、ホタテ浜焼きをはじめ、熱海グルメ、全国の飲食ブースが出店。復興支援団体による震災写真や防災パネル展示や陸前高田市の昆布、味噌、ブリ中骨缶詰などの特産品や人気の「ゆめちゃんの災害用備蓄パン」の販売もあり、多くの市民や観光客が訪れた。
◆タカタ・フェスタ 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の復興支援を目的とした防災・音楽イベント。2012年は東京・板橋区で開催したが、2013年から集客力と発信力を考えて熱海市に会場を移し、「防災」「音楽」「食」のイベントを組みあわせて企画。熱海開催は4回目。
◆同実行委員会(茶田勉実行委員長) TAKATA-FESTA 、NPO法人陸前高田支援連絡協議会Aid TAKATA、熱海百万ドル夜景復活計画実行委員会、NPO法人シップチャンドラー(熱海ビーチクラブ)、網代おやじの会、NPO法人atamistaで構成。
◆時間 14日(10:00から19:30)、15日(10:00~17:00)
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