
熱海市消防本部は25日、株式会社「伊豆おはな」に「患者等搬送事業者」の認定証を交付した。身体障害者や高齢者、傷病者を病院や福祉施設へ送ったりする際に活躍する介護タクシーで、全国的に救急出動の需要が高まっている。
3年前から市内で介護タクシー事業を開始している河瀬豊代表は「救急車の搬送には至らない、寝たきりのお年寄りや、体の不自由な人やけがをなさった方々にサービスし、救急車を有効利用してほしい」と願い、患者搬送に乗り出すことを決意。河瀬代表、夫人で看護師の愛美さん、熱海市出身で元競輪選手の早川一郎さんの3人が昨年末から都内で事業認定に必要な応急手当などに関する講習を受講した。
この日、市消防本部の消防室で土屋千秋消防長から認定書を交付された後、2台の車両は三角巾や担架などの応急手当ての資機材を搭載し、営業を開始。通院や入退院でストレッチャーや車いすが必要な人などを市内外の施設へ送迎した。
県内では浜松市、静岡市、三島市、沼津市などで25社が認定を受けているが、熱海市では初めて。料金は一般のタクシーと同程度(ほかに介助料金)で利用できる。
同本部は「昨年、3235件あった救急車出動のうち、1621件は病院に行きたいが、移動手段がないという比較的緊急性の低いものだった。今後、事業者を知ってもらい、救急車の適正利用につながれば」と期待している。
問い合わせは同社☎0557-88-6010
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