
2017年の市政80周年を記念して、熱海市の温泉の歴史をまとめた「熱海温泉誌」を作成している同誌作成実行委員会の8人が25日、市役所に斉藤栄市長を訪ね、3年計画の2年目となる2015年度の進ちょく状況を報告した。2年目は依頼した執筆者の原稿の編集を中心に編集委員会が担当する資料編や温泉史関連年表を作成。また「熱海のゆかりの人びと」アンケート調査や明治時代の宿帳のデジタル化、「前田日誌」の翻刻などに取り組んだという。
代表で医学博士の内田實代表は「興味深い原稿が集まっており、予定通り、順調に進んでいる」と話し、「本年度中に仕上げ、市政80周年を迎える来年4月10日(市制記念日)の発行を目指している」と続けた。最終年となる28年度は編集作業のほか、熱海温泉に関する資料作成、装丁デザインなどを行う。
◆実行委員 内田實代表、石川理夫(編集委員長)、高柳友彦、稲村千尋、土屋基、佐野雄二、梅原郁三、山田芳和
◆熱海温泉誌 温泉に関する熱海の歴史、文化、観光経済を古代から近代まで読みやすく編集。A4版で約400ページ、オールカラー。3000円で初版3000部を予定。
◆熱海ゆかりの人びと 1位尾崎紅葉、2位沢田政広、3位坪内逍遥。以下、源頼朝、中山晋平、佐佐木信綱、北条政子、徳川家康、横山大観、釜鶴屋平七と続き、この上位10人を温泉誌で取り上る。アンケートは、昨年3~6月まで約4カ月間にわたって実施し、532人から回答が寄せられた。
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