
晩年を熱海で過ごし、熱海の文化発展に貢献した歌人佐佐木綱信を顕彰する「第42回佐佐木信綱祭短歌大会」(「花の心」同実行委員会主催)が11日、起雲閣で開かれた。一般の部480首、小学生の部563首、中学・高校の部403首の計1446首の応募があり、佐佐木信綱大賞、静岡県歌人会賞、凌寒賞などがそれぞれ授与された。
信綱の孫で歌人の佐佐木幸綱さんらが選者を務め、「佐佐木信綱大賞」に野々村学さん(東京)の「多摩川の上に真冬の雲うごき川面は不意に光失う」を選んだ。
また熱海中学吹奏楽部31人による信綱作詞の「夏は着ぬ」「旧熱海中学校歌」が披露され、市内外から集まった約180人が信綱の遺徳を偲んだ。
◇佐佐木信綱 明治5年、三重県生まれ。歌人・国文学者。唱歌「夏は着ぬ」の作詞者。岩波文庫「新訓万葉集」「新古今和歌集」等の編物。昭和12年に第1回文化勲章受賞。昭和19年(72歳)から91歳で没するまで熱海市西山町の「凌寒荘」で過ごした。
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