熱海市の斉藤栄市長は16日の市議会6月定例会で、旧岡本ホテル跡地に市民ホールや図書館などの複合施設を整備する「熱海フォーラム整備事業」をPFI手法(民間活用による公共施設の整備)で行う方針を示した。稲村千尋議員の「市はどのような目的と効果を期待してPFI手法によって整備しようとしているのか」の質問に、市長が「最小限の財政負担で最大限の公共サービスが期待でき、民間のアイデア、ノウハウを取り入れることが可能。市直営に比べ、効果的で効率的な施設準備の実現が期待され、質の良いサービス提供が見込める。以上の理由からPFI手法による整備を考えている」と答えた。
今定例会では、熱海読み聞かせの会(諏訪村京子代表)から、PFI手法による民営ではなく市直営での図書館運営を求めるなどの内容の「仮称・熱海フォーラムに入る新しい図書館に関する請願」が出されており、16日現在、熱海ネット新聞の取材で約半数の議員が賛同の意思を示しており、採択される公算が高い。市当局と議会側が齟齬(そご)をきたしていることから、今月末にPFI方式での事業者募集要項の発表を予定している市の整備計画に影響を与えるのが必至とみられる。
◆中田吉則経営企画部次長「(三重県桑名市立中央図書館の事例をあげ)PFI方式の方が経費が少なく済み、サービス向上でも効果がある」
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