伊豆半島ジオパーク推進協議会は11月1日、世界ジオパーク認定(ユネスコグローバルジオパーク)に向けた申請書を日本ジオパーク委員会(JGC)に提出した。昨年9月の審査で、地質遺産の国際的な価値の証明などの課題が指摘され「保留」となったことから、あらためて提出。今回は海外の学者の評価をもとに、海底火山の様子などを陸上で見られる貴重な地域であることなどの研究成果踏まえて丁寧に記述しているが、問題となっているイルカの追い込み漁については審査内容に含まれないなどとし、盛り込まなかった。
申請書は11月末ごろJGCを通してユネスコに提出予定。この日、伊豆市の修善寺総合会館で会見した菊地豊会長(伊豆市長)は「伊豆半島の地質の唯一性、特異性を検証した内容になっており、粛々と審査を受けたい」と述べた。
◆申請 世界申請は2014年12月以来2度目。世界ジオパークがユネスコ(国連教育科学文化機構)の正式事業になってからは初めて。
◆伊豆ジオパーク推進協議会 熱海市、沼津市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、長泉町、清水町
写真=伊豆半島ジオパークを説明する斉藤栄市長=10月の英国・デボン州の世界ジオパーク国際会議で
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