静岡県立熱海高校の生徒が温泉旅館を運営する「高校生ホテル」が、11月8、9日の両日、熱海市下多賀の「味と湯の宿ニューとみよし」で開業した。事前予約のあった13組36人の宿泊客を受け入れ、ビジネス観光コースの3年生20人がフロント、客室、調理補助、レストランの4班に分かれて接客しサービスした。
同校では、これまで熱海、伊東両市のホテル、旅館でインターンシップ(就業体験)を実施してきたが、従業員らの手を借りず、旅館業務の全般を担うのは初めて。フロント前のロビーに宿泊客を案内し、チェックイン後は地元特産のダイダイサイダーをウエルカムドリンクでサービス。夕食ではカンパチやアジの刺し身の盛り付け、ご当地グルメ「イカメンチ」や鍋料理などを配膳し、富岡篤美社長や従業員数人が見守る中、調理以外の業務を生徒だけで手際よくこなした。
夕食後は生徒らによる地元の観光名所の紹介もあり、宿泊料金は飲み放題と入湯税込みの1泊2食付きで1万円。日本初となる「高校生ホテル」に興味を持った教育関係者などが鹿児島、埼玉、浜松、御殿場などから訪れ、宿泊した。評判も上々-。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。