【編集室】GW、カルガモとディスプレー看板 渚町が「ダック・リバー」に



大型連休に入り、熱海の新たな観光スポットに初川下流・初川橋付近が赤丸急上昇だ。生まれたばかりのカルガモのヒナが3羽。母鳥とともに愛くるしく泳いでいる姿を見ようと、連日、「ダック・リバー」に行楽客や市民が訪れている。
カルガモというと、皇居堀端のお引っ越しが有名だが、親子が皇居の大手門と平川橋の間をよちよち歩きで渡るのは5月末-6月上旬。「住まうまち熱海」は鳥たちにも住みやすいのか、年々”早期移住”が増えている。カルガモが熱海に定着して5年目になるが、昨年のふ化第一便は5月1日、熱海梅園で11羽生まれた。それが今年はさらに1週間ほど早く、ひながかえった。市街地では全国でもっとも早い。

面白いのは、これまでは母鳥が熱海梅園で卵を産み、ふ化後はカラスなどの襲撃から逃れようと、初川を下って住民の多い初川橋付近で子育てしていたのだが、今年はショートカットを始めた。いきなり初川橋付近の緑の草木の下に卵を産んでふ化させた。今回のカルガモに続いて、第2陣、第3陣の母鳥も卵を温めている。
カルガモファミリーの見守りを続ける近隣住民の一人、佐藤良博さんは「カルガモの人気で渚町を訪れる昼の観光客が増えている。この流れを夜のにぎわいにつなげたい」と奮起。初川沿いに植栽されている花や近隣店舗のプランターなどに「ATAMI」「NAGISA」「DAG RIVER」などのディスプレー看板をプレゼントし、街並みを彩っている。カルガモ親子が生息する場所にもっとも近いスナック「IVE(イブ)」に実験的に飾ったところ、評判が評判を呼び、いまでは「ドコモショップ熱海店前」、不動産会社「大勝」など、渚町一帯でこのかわいい看板が目につく。
熱海に居住する前、都内でアンティーク店などを営んできた佐藤さんが廃材などを利用して自ら制作しもので、希望者には原材料費の200円程度で作ってくれる。ハンドメードのため、一度に多くはできないが、希望者には渚町以外でも、店舗の名称などにも入れて、プレゼントしてくれる。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
◆ディスプレー看板 熱海ネット新聞・問い合わせ「 https://atamii.jp/contact/ 」からどうぞ。













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