
大熱海漁協(遠藤哲也組合長)は5月12日、熱海湾・曽我浦の沖合にヒラメの稚魚を放流した。同漁協青年部が4月18日に御前崎市の県温水利用研究センターから運び込んだ3センチほどの稚魚1万5000尾を熱海港の水槽で中間育成し、10センチほどまで育ててきた。
第二小学校の5年生43人が3隻(第二みどり丸、第八みどり丸、第三富士丸)の漁船に乗り込み、1日漁師体験をした。熱海港で県水産技術研究所の吉川康夫主幹からヒラメの生態について説明を受けた後、曽我浦へ出発。”漁場”へ着くと船の上から小さなバケツに入れてもらった稚魚を「大きく育ってね、バイバイ」などと放流した。
ヒラメは1日に約1ミリ大きくなり、1年後には30センチに育つ。毎年10センチほどに成長し、雄は2年で、雌は3年で成魚になり産卵する。同漁協では32センチを超えたものを漁獲していくが、およそ1メートルに育ったヒラメもあるという。
放流は天然ヒラメの増加と熱海市民やホテル・旅館などに安定供給するために毎年続けられてており、伊豆地域で年間10~20トンが水揚げされる。
この日は伊豆山港でも伊豆山小の5年生14人が1日漁師を体験した。伊豆全体では年間、4~9万尾が放流される。
(熱海ネット新聞)
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