【社会】名誉市民で直木賞作家・杉本苑子さん、熱海の自宅で死去 

直木賞作家で熱海市名誉市民の杉本苑子さんが5月31日、熱海市西熱海町の自宅で老衰のため死去した。91歳。告別式は近親者で済ませた。熱海市は名誉市民にふさわしいお別れの会を執り行う予定。通常、日曜日のみ開館する杉本さんの旧宅「彩苑」(熱海市西熱海町2丁目12-3)は、故人をしのび6月3日(土)~6月11日(日)=午前10時~午後4時=臨時開館する。
生涯独身を貫いた杉本さんは、1977年(昭和52年)に熱海市に別荘を構え、80年に移住。95年に文学館の設立を願い、著作権、住居などの全資産を熱海市に遺贈する契約を熱海市と締結。97年4月10日、熱海市制施行60周年に際して名誉市民となった。
■杉本苑子(すぎもと・そのこ)1925年、東京生まれ。文化学院卒。歴史小説家。1951年に「申楽(さるがく)新記」が「サンデー毎日」の懸賞に入選したのを機に吉川英治氏に師事して文学修業。63年、江戸時代の薩摩藩士による宝暦治水を描いた「孤愁の岸」で第48回直木賞。NHK大河ドラマ「春の波涛」は「マダム貞奴」「宴府回廊」が原作。87年に紫綬褒章。2002年に文化勲章と菊池寛賞。澤田政廣についで2人目の熱海市名誉市民。

◆齊藤栄市長の話 熱海市名誉市民である杉本苑子先生の突然の訃報に接し、深い悲しみと喪失感を禁じ得ません。杉本先生の作家としてのご功績は、直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞され、平成14年には文化勲章を受章されるなど、日本の文学史に残る作家としてご活躍されました。
一方で、昭和55年に生活と創作の拠点を当市に移して以来、気取らぬ庶民的なお人柄から、市民とも親しく接し、また市の文化座談会にご出席いただくなど、市政における文化的なまちづくりに大変ご尽力いただきました。多くの皆様に愛された杉本先生を偲び、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。


 

 

 

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