【編集室】雇用・移住者創出へ「キコリーズ」伐採開始 熱海の林業女子奮闘!
- 2017/9/4
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観光を基幹産業とする熱海市は、昨年10月から「自伐型林業」の講習会を開き、林業を軸にした若者の雇用創出に取り組んできた。修了者20人のうち、女性4人を含む13人が森林活動組織「熱海キコリーズ」(能勢友歌代表)を結成。9月2日、姫の沢公園周辺の市有林で小型機械を使って伐採作業を本格的に開始した。メンバーは市内外の30代が中心。本職はウェブデザイナーや福祉施設の職員などさまざまだが、チェーンソーでヒノキの幹に切り込みを入れたり、ロープを使って引き倒したりして、森林保全作業を行った。伐材した木材は別荘向けのまきや木製品などに活用していくという。
■熱海市の面積の63%が実は森林
観光地熱海と林業。一見ミスマッチに映るが、実は市の面積の63%を森林が占める。他方、首都圏では女子ならではの視点で林業を元気にしようとする「林業女子」や林業に興味を持つ若者が増えている。そこで市は大規模林業ではなく、住民が可能な範囲で管理、伐採する「自伐型林業」なら若者の雇用を創出でき、東京、神奈川などからの移住促進が期待できると考えた。狙い通り、65歳以上の高齢者が45%を占める熱海市に、アラサー世代のキコリたちが「森林(モリ)ノミクス」、緑の新風を吹き込んでいる。
■「林業」と触れあう仲間を募集中
熱海キコリーズでは、フェイスブックやツイッターで熱海の森林の魅力や環境保全活動を発信するとともに、一緒に「林業」と触れあう仲間を募集している。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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