
熱海市の伊豆山神社で11月5日、伝統神事「伊豆山温泉感謝祭(湯神祭)」があった。伊豆山地区の116本(現在70本利用)の源泉所有者や温泉利用施設関係者が、それぞれの施設でこの日朝くみ上げた温泉をおけや一升瓶に入れて持ち寄り、参列した。
原口靖巨(やすなお)禰宜(ねぎ)の神事に続いて、本殿前のたるに注ぎ入れて捧げ、水と火をつかさどる同神社の御祭神「天忍穂耳尊」(あめのおしほみみのみこと)に泉脈が絶えることなく伊豆山温泉の繁栄が続くことを祈願した。
湯神祭は昭和3年11月10日の昭和天皇御大典(即位式)の際に同神社が国弊小社(こくへいしょうしゃ)となって以降、11月11日に行ってきたが、地域住民や観光客など多くに人に参加してもらおうと、昨年から11月初めの日曜日に変更した。温泉利用者の1年間を締めくくる行事として毎年、同神社と伊豆山温泉組合(松本義広組合長)が続けている。伊豆山温泉は1300年の歴史があり、日本三大古泉の一つとされる源泉「走り湯」で知られる。
(熱海ネット新聞)
■天忍穂耳尊 火と水を司る神。その力によって温泉を噴出させる大いなる神威を持つ神様。
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