熱海市のいきいきプラザで11月22日、熱海市出身の女優二宮さよ子さんが小説「金色夜叉(こんじきやしゃ)」の朗読指導を行った。熱海市は毎年1月17日に「尾崎紅葉祭」を開き、貫一お宮の像前で記念式典を開く。熱海芸妓が別れの寸劇を演じるが、来年は熱海の名を全国に広めた「金色夜叉」の作者・尾崎紅葉(1868~1903年)の生誕150周年を迎えるのを記念し、二宮さんによる語りが加わった。
生粋の”熱海っ娘”の二宮さんは「私一人で朗読するより、熱海の市民と一緒のほうが尾崎先生も喜ばれると思う」と市に提案。公募した熱海市民6人(近隣市含む)と東京都内で指導しているよみうりカルチャー朗読講座「二宮さよ子塾」の生徒6人と合同で群読することになり、この日が熱海側の第1回目のけいこ。二宮さんは参加した4人(欠席2人)に文学座仕込みの発声法などを伝授し、全員で貫一とお宮の別れの場面を朗読した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■二宮さよ子(にのみや・ さよこ=本名同じ)1948年6月、熱海市生まれ。女優、舞踊家。文学座出身。代表作品は五人の女、ふるあめりかに袖はぬらさじ、金色夜叉、牡丹燈篭、桜の園、杉村春子物語(以上舞台)江戸を斬る、遠山の金さん、座頭市(以上テレビ)など。実家は老舗とんかつ店「喜撰(きせん)」。
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