
熱海市の大熱海漁協(遠藤哲也組合長)は5月22日、熱海湾・曽我浦の沖合にヒラメの稚魚を放流した。同漁協青年部が4月下旬に御前崎市の県温水利用研究センターから運び込んだ3センチほどの稚魚1万5000尾を熱海港の水槽で中間育成し、6センチほどまで育ててきた。このうち7000尾を熱海湾と伊豆山港に放流した。
熱海港では県水産技術研究所の鈴木勇己主任と永倉靖大研究員からヒラメの生態について説明を受けた後、第二小学校の5年生36人が2隻の漁船に乗り込み、曽我浦で1日漁師体験。”漁場”へ着くと船の上から小さなバケツに入れてもらった稚魚を「大きく育ってね、バイバイ」などと放流した。
ヒラメは1日に約1ミリ大きくなり、1年後には30センチに育つ。毎年10センチほどに成長し、雄は2年で、雌は3年で成魚になり産卵する。同漁協では32センチを超えたものを漁獲していくが、およそ1メートルに育ったヒラメもあるという。
放流は天然ヒラメの増加と熱海市民やホテル・旅館などに安定供給するために毎年続けられてており、伊豆地域で年間10~20トンが水揚げされる。
この日は伊豆山港でも伊豆山小の5年生10人が1日漁師を体験した。伊豆全体では年間、4~9万尾が放流される。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
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