

木星と土星の大接近が12月21日夕、熱海市の絶景スポット「滝知山展望台」で観測された。同展望台は伊豆スカイラインの起点「熱海峠インターチェンジ」から約3キロにあり、熱海、駿河湾、富士山などを360度見渡せる。とりわけ駿河湾が茜色に染まる夕暮れ時の風景の人気が高い。
先日、情報バラエティー番組「出没!アド街ック天国・熱海編」(テレビ東京系)で熱海市民のイチオシ絶景ポイントと紹介され、首都圏ナンバーの自家用車で多くの人が駆けつけ、天体望遠鏡や望遠カメラの砲列ができた。オレンジ色の夕景 から夜景へ変わった午後6時前から、沼津市街を望む駿河湾上空に隣り合った木星と土星が見え始め、輪に囲まれた土星と、衛星を従えた木星を約1時間20分間に渡って観測したり、撮影したりした。
肉眼で並んで見えるほどの「大接近」は397年前の1623年以来。江戸幕府三代将軍・徳川家光が、家康が大湯の温泉で湯治した熱海に湯治御殿を造らせた前年で3代将軍に就いた年。これだけでもいかに特別の夜だったかが分かる。
木星と土星は約20年周期で近づき、次の接近は2040年10月31日だが、2つ惑星は太陽の周りを一周するのに必要な時間やコースが異なるため、今回のような接近にはならない。土星が木星に隠れて1つに見えるほどの大接近するのは60年後の2080年3月15日という。これを計算する天文学者に感服ー。
(熱海ネット新聞)







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