
熱海市議会11月定例会で、信じがたい事実が明らかになった。市が来年度に3億9000万円で購入を決めている旧熱海岡本ホテルの購入金額である。
市はよれば、価格決定までの経緯はこうだ。①今年4月18日に所有者から4億円で購入してほしいと提案される②これを受け、市は熱海市内の不動産鑑定事務所に鑑定評価意見書を依頼して同24日に取り寄せる③その評価額を所有者に示したところ、相手方も土地の鑑定評価を行い、6月17日に評価額4億4500万円を提示④値下げ交渉の末、市は跡地を3億9000万円で来年度購入することで所有者と合意--。
ざっとこんな具合だが、問題は②の熱海市内の不動産鑑定事務所の評価額。これまで市はこの事実にさえ一切触れなかったが、今議会の総務福祉委員会での米山秀夫議員の質問で、評価額が3億100万円だったことを初めて明かした。
市内の鑑定事務所と相手先では評価額が1億4400万円も違う。はたして今回の3億9000万円購入は適正価格なのか、どうか。
来年度予算が審議される2月定例会の争点が1つ浮上した。(編集主幹)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。