審査員に行定勲監督、女優宮地真緒さんが舞台あいさつ/熱海国際映画祭

熱海国際映画祭実行委員会は5月10日、東京・千代田区の日本記者クラブで記者会見を開き、同映画祭(6月28日~7月1日)の国際公募審査の委員や招待上映映画、企画上映映画、初日オープニングイベント(レッドカーペット)で舞台あいさつ女優などを発表した。
新人監督やインデペンデント系作品の応募からなる「インターナショナルコンペティション部門」(国際公募審査)の審査委員は、「世界の中心で、愛をさけぶ」などの作品で知られる行定勲さん(映画監督)、岡田裕さん(映画プロデューサー)、ペ・ヨンジュンさん主演の韓国最大ヒット映画「四月の雪」を手掛けたホ・ジノさん(映画監督、韓国)、上野昂志さん(文芸評論家)、2003年米アカデミー賞撮影賞を受賞したスコット・ヒラーさん(映画監督、豪州)に決まり、審査委員長は岡田さんが務める。
■「夜明けまで離さない」主演の宮地真緒さんが舞台あいさつ
初日28日夜に世界救世教救世会館大ホールで開かれるオープニング・セレモニーでは、招待新作映画「夜明けまで離さない」主演の宮地真緒さんがレッドカーペットで舞台あいさつ。同映画は29日に一般公開に先駆けて上映される。オープニング映画は3作品の候補の中から現在選考中という。
■「鞍馬天狗」などモノクロサイレント映画を活弁師付きで上映
企画新作上映映画として、コロッケさん主演の「ゆずりは」が29日午後3時より熱海芸妓見番で上映され、コロッケさんが舞台あいさつする。30日は映画黎明期に一世を風靡したモノクロサイレント映画を活弁師(澤登翠さん)と生演奏付きで熱海芸妓見番で上映する。演目は「鞍馬天狗」「ロイドの要人無用」「オペラ座の怪人」。また、行定勲監督とホ・ジノ監督による「恋愛映画の作り方」のトークセッションや世界の映画製作者たちによる映画シンポジウムやセミナー、映画音楽コンサートなど関連イベントも連日開く。
■文化庁「文化芸術創造拠点形成事業」の認定
国際公募審査には、89の国・地域から1424本(5月9日現在)の応募があり、締め切りの15日までに2000本を超す見込み。事前審査で25作品に絞り込み、行定さんらの審査委員会が最優秀作品賞(賞金100万円)など受賞作品を選び、最終日に発表する。
会見に臨んだ齊藤栄市長は「熱海国際映画祭は文化庁の『平成30年度文化芸術創造拠点形成事業』の認定をいただき、『才能に光を!』を合言葉に、映画製作を志す新しい才能を支援していく。本日は映画祭の概要が固まりましたので、現時点で発表できる情報をいち早く公開させていただいた」と述べた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
写真=招待新作映画「夜明けまで離さない」主演の宮地真緒さん(所属事務所aoaoのフェイスブックより)
■提携 釜山国際映画祭(韓国)、ECUヨーロッパ映画祭に加え、新たに上海国際映画祭、レインダンス映画祭(英国)、シンガポール国際映画祭とも提携。
■ファンミーティング 釜山映画祭の支援を受け、韓国の大ヒット映画「殺人の告白」を上映。主演俳優が29日に熱海でファンミーティングを開催。
■主催企業 熱海市、イオンシネマ、スカパー・ブロードキャスティング、フォーカスに新たに全日空商事が加わった。
■ロボット 多言語に対応した小型おもてなしロボット「CORON(ころん)」30台を市内各所に配置し、外国人にも上映映画等を案内。
■チケット 市内のホテルや施設で上映される出展映画見放題の1日券が2200円、4日間通し券が4000円。5月25日ごろからコンビニの発券サービスなどで販売予定。
■問い合わせ 熱海国際映画祭実行委員会☎0557-85-4000へ。

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