熱海市がスクリーンに登場する往年の特撮怪獣映画にちなんだイベント「熱海怪獣映画祭」(実行委員会主催)が10月27日、熱海市中央町の国際観光専門学校熱海校で開催された。熱海市在住の映画脚本家伊藤和典さん(63)が脚本を手掛けた「ガメラ2レギオン襲来」(96年、東宝)を上映。午後の上映では、伊藤さんと「シン・ゴジラ」の監督で、平成ガメラ三部作で特技監督を務めた樋口真嗣さん、熱海市出身の音楽家井上誠さんがトークショーを開いた。
同映画祭は、「熱海を怪獣の聖地として盛り上げたい」と市民有志が昨年10月に実行委員会を設立。インターネットで資金を募るクラウドファンディングで、全国の156人から123万円を集めて開催に漕ぎ着けた。
熱海と往年の特撮映画はゆかりが深く、熱海城が壊される場面が登場する「キングコング対ゴジラ」(1962年、東宝)や熱海のホテル街が破壊される「大巨獣ガッパ」(67年、日活)などがあり、関沢江美実行委員長は「メンバーそれぞれが力を出し合って、熱海を怪獣の聖地としてアピールすることができた。おいでいただいた一人一人に感謝したい」と述べた。
全盛期には7軒あった市内の映画館が現在すべて閉館していることから、かつて熱海東宝映画館だった同専門学校5階ホールで上映した。普段は生徒の授業で使用されている講習室で映写機などは熱海東宝映画館時代のもので今回はプロジェクターで上映。訪れた市民や映画ファンは当時に想いを巡らせながら怪獣映画を鑑賞した。
特製パンフレット、Tシャツ、怪獣の足形の焼き印を押したオリジナル温泉まんじゅうなど記念グッズも販売した。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
🔸約370人が鑑賞 午前10時、午後2時半開始の2部制で上映し、午前は市内在住と在勤者は無料。午後は記念パンフレット付き(ネット販売で4000円)。午前は約170人、午後は約200人が鑑賞した。
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