
◇今季国内4大大会第1戦ワールド・サロンパス・カップ第1日(5日、茨城GC(6605ヤード、パー72)
渡邉彩香(22)=大東建託=は4バーディー、1ボギーの69で首位に1打差の3位で発進。19歳でツアー未勝利の三ケ島かなと23歳で過去1勝のフェービー・ヤオ(台湾)が68で首位。1打差の3位は渡邉とともにに菊地絵理香、藤田さいき、横山倫子、李知姫(韓国)の4人。世界ランキング3位のレキシー・トンプソン(米国)はテレサ・ルー(台湾)らとともに70で8位。メジャー初Vへの期待が高まっている。
日米屈指の飛ばし屋が覇を競う、大空中戦
渡邉彩香、レキシー・トンプソンの同組対決に大ギャラリーが酔いしれた。LPGAツアー第1日の史上最多記録を更新した今大会だが、コースを取り囲む人の波を見て、目を丸めたのは、トンプソン。「なぜ? 今日は確か木曜日のはず。それなのにどうしてこんなにギャラリーがいるの」と驚いたそうだ。しかし、これはうれしいサプライズ。より多くの視線は、プロ冥利というものだろう。「各ホール、移動中にも私へ多くの声援があった。本当にうれしい。それに応えて、いいプレーをしようと頑張りました」という。
最高の見せ場は最後の9番。300ヤードのビッグドライブに成功し、第2打を4Iで、ピン9メートルにつけ、カップインした。イーグルで締め、世界の技を披露。「素晴らしいコースです。来日したばかりでちょっと疲れはあるけど、大丈夫。明日は、もっといいプレーをしたい」と満足そうだった。来日したのは2日。空港についてから、時差ボケを解消する目的で、「すぐにトレーニングジムへ行きたい」と係員にリクエスト。思い出したのは、ACミラン移籍が決まり、イタリア入りした本田圭佑が空港到着後、「ジムへ行く」とミランのフロントを感激させた伝説をつくったが、トップアスリートとはそういうものだろう。
一方、渡邉彩香も、この日、計測されたドライビングディスタンスで、トンプソンに続く2位。そうはいっても、「かなわなかった。でも、第2日も同組でプレーができる。楽しみですよ」と言葉を弾ませた。また、トンプソン同様、ギャラリーへの感謝を忘れない。「プロだから、たくさんのギャラリーが私をみてくださればパワーになります」と、感謝を込め、長蛇の列ができあがったサインを求めるファンへペンを走らせていた。
文と写真=LPGA
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