【肉眼心眼】「糸川桜まつり」開幕、あたみ桜を支える市井の人々

熱海の桜シーズンの幕開けを告げる第5回「あたみ桜・糸川桜まつり」(熱海市観光協会主催)が24日から糸川遊歩道で始まる。初日は午後1時からドラゴン橋でオープニングセレモニーがあり、中島幹雄市観光協会会長、斉藤栄市長、大塚実氏(大塚商会相談役名誉会長)らが出席し、祝辞を述べる。同2時からは熱海芸妓衆の舞いや地元の人気バンド「糸川ベンチャーズ」の演奏。新柳橋ではミス熱海らが桜茶の無料サービスを行う。

開幕前日、糸川遊歩道を訪ねると、2人のボランティアがあたみ桜に眼をやり、遊歩道を清掃していた。カフェ季の環の店主で熱海ブーゲンビリアの会会長の富田榮さんとシルバー人材センターでも活躍する宮田信一郎さん。2人は四季を通じて糸川沿いに咲く様々な花の手入れをしている。

この日、腐心していたのが、メジロの弊害。この「春を告げる鳥」は毎年、あたみ桜の蜜を求めて飛来してくるが、今年は例年以上に早く、数も多いという。それは見ていて微笑ましく、春を感じるのだが、喜んでばかりはいられない。メジロはあたみ桜の蜜を吸った後、花を落として飛び立つのだという。見れば、咲いたばかりのあたみ桜の花がそこかしこに落ちている。それをほうきで掃き集めていた。だれに頼まれたわけでもなく、見返りもない。こういった人々が「花の街・熱海」を支えているのだ。
糸川の「あたみ桜」整備に多額な寄付をした篤志家ばかりがもてはやされる昨今だが、こういった市井の人々も負けないくらい価値がある。
(主幹・松本洋二)

◇開花状況 糸川遊歩道沿いの54本の「あたみ桜」のうち、22日現在、47本が部分的に開花。

 

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メジロが落としたあたみ桜を掃き集める富田さん(左)と宮田さん

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開幕前日1月23日の糸川遊歩道

糸川開幕

昨年のオープニングセレモニー

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