
今宮神社(泉明寺みずほ宮司)例大祭は20日夕、本殿で神事が厳かに執り行われた。泉明寺宮司が祝詞を奏上し、京増嘉博氏子総代長、安藤仁祭典委員長、目黒俊男熱海温泉ホテル旅館協同組合理事長、鵜沢精一前熱海商議所会頭、今宮丑寅嵐舞會の志方敦会長らが玉串を捧げ、熱海市の安全や繁栄を祈願した。
神事に続いて境内では、市の指定無形民俗文化財・社伝神楽と稚児舞を奉納した。
社伝神楽は同神社の獅子神楽保存会(山田良則会長、会員15人)が800年以上に渡って受け継いできたもので、今年は斉藤芳信副会長と高橋久雄さんが「さがりは」(四方を清める舞)、「しんびょうし」(鈴と幣束を持って神を呼ぶ舞)、「つるぎのまい」(左手に頼朝公の剣、右手にすずを持って悪魔を退治する舞)、「くるいまい」(神が獅子に乗り移って厄除けをする舞)―4つの演目を奉納した。
「くるいまい」では、獅子がたびたび観衆かみつくが、この獅子にかみつかれると「厄除けに」になるとされる。熱海市の神社で獅子神楽を伝承しているのは同神社のほかに下多賀の和田木神社があるが、今宮神社で神事を司る獅子は「雌」のため毛がない。
「つるぎのまい」で使った「剣」は、源頼朝が800年以上も前、旗揚げのため、伊東より伊豆山に向かう際、平家の追ってから逃れて多賀山の一杯水で渇きを癒やしたのち、山のふもとから聞こえてきた笛の音に誘われるように同神社を訪れ、大楠の祠(ほこら)で成功開運を祈願した。頼朝は源氏再興を果たせたことで同神社を厚く崇敬し、社殿を造営するとともに、この剣を奉納したという。
「くるいまい」では、獅子がたびたび観衆かみつくが、この獅子にかみつかれると「厄除けに」になるとされる。熱海市の神社で獅子神楽を伝承しているのは同神社のほかに下多賀の和田木神社があるが、今宮神社で神事を司る獅子は「雌」のため毛がない。
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