
湯前神社の春季例大祭が10日、同神社であり、湯くみ式と献湯祭が斎行された。湯くみ式は、大湯間欠泉苑地で行われ、同神社奉賛会や熱海温泉ホテル旅館協同組合、熱海温泉組合、町内会役員、熱海芸妓衆など30人が参列。交替で大湯間欠泉でくんだ温泉をひしゃくで手おけにくみ、それを白磁の瓶子(へいし)に移し、神社に運んだ。
神社での献湯祭では、熱海、多賀、網代、泉各地区のホテル、旅館、保養所、温泉組合などが瓶子に入れて持ち寄った温泉を前に雨宮盛克宮司が神事を執り行い、佐藤元昭奉賛会会長、森本要副市長、杉山利勝議長、目黒俊男熱海温泉ホテル旅館協同組合理事長らが玉串を捧げ、沸出する泉脈が絶えることなく、熱海の繁栄が長久に続くことを祈願した。
◇湯前神社 ご祭神は温泉の神様でもある少彦名命(すくなひこのみこと)。奈良時代の749年が起源とされ、古来から公家、徳川家、大名をはじめ、一般庶民の信仰を集めてきた。「伊豆国神階帳」には「従四位上熱海湯の明神」と記載。大湯間欠泉と共に「熱海温泉発祥の地」として尊ばれている。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。