6期目は宿泊税導入と駿豆水道事業撤退 田中秀宝後援会が事務所開き

熱海市議選(4月14日告示、21日投開票)に出馬を予定している現職・田中秀宝氏(50)の後援会は3月24日、市内昭和町で事務所開きを行った。医王寺の高田住職、興禅寺千葉副住職による仏式で行い、読経と焼香で必勝を祈願した。
山田修司会長は「今回は大変厳しい選挙。前回の成績におごらず、後援会の一人ひとりが活発に運動し、田中秀宝を6期目の市政に送りたい」と述べ、支持の拡大を訴えた。

来賓のあいさつで藤曲敬宏県議は「市議会で田中さんほど政策通はいない。転換期を迎えている熱海市がさらに飛躍するには、田中さんの頭脳が必要」と述べ、こう続けた。
「5期目の田中さんは外国人観光客の増加を予測し、市内の飲食店のトイレの洋式化に補助金を設け、整備に尽力した。今、市が宿泊税の導入を検討しているが、これも最初に提案したのは田中さん。常に全国の先進事例を調べ、熱海にふさわしいのは何かを研究し、それを実現させれるすべも知っている。私も選挙があるが、一緒になって応援体制を整えていく」

田中氏は、熱海市が直面している人口減少問題について「日本の人口がどんどん減少していく中で熱海市の人口も3万7000人を割ってしまった。特筆すべきは今年4月に入学する小学生の数。網代小は1人、児童数が多い第二小でさえ16人と深刻な状況。人口が減ると税収も減る。そうなれば行政サービスが低下する」と将来に懸念を示し、「行政サービスを維持するには新たな財源の確保が必要となる。そこで熱海にお泊まりになるお客様に100円だけ負担していただく宿泊税を導入したい。これがあれば約3億5000万円の財源が安定的に確保できる」と新税の導入を訴えた。
また市の財政を苦しめている静岡県から買っている水の問題(駿豆水道事業)については「平成29年の決算においても7億6000万円を静岡県に支払っている。しかし、実際に使用している水の量は2億2000万円。5億4000万円は使ってもいない水の料金を払わされている。これまでも県の職員と協議してきたが、水道料金の値下げ、水道量の見直しに応じなかった。しかし、今後4年間に撤退に向けた協議をしていく」と不退転の決意を述べた。
廣濱光都留青年部長によるガンバロー三唱で締めくくり、士気を高めた。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

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