熱海市の日本画家坂本武典さん(44、日展会友)が、江戸時代の瓦版に掲載された厄よけ妖怪「アマビエ」を描いた「天日江(アマビエ)」を制作し、感染拡大が続く新型コロナウイルスの1日も早い終息を願っている。
アマビエは江戸時代末期に肥後国(熊本県)に出現したとされる半人半魚の妖怪で、疫病の流行を予言し、「疫病が流行した時には、私を描いた絵を人々に見せよ」と言い残したと伝えられている。
例年、坂本さんはゴールデンウィークに主宰する「アトリエブデン熱海絵画教室」の作品を集めた「彩遊季(さいゆうき)」展を起雲閣で開いているが、今年は政府の緊急事態宣言に応じて中止した。
「天日江(アマビエ)」は、市内渚町の自身のアトリエ「彩遊季工房」(三木製菓の隣り)入り口の屋外部に展示箱を新設して公開。5月半ばまで展示し、その後は2週間ごとに新作を入れ替えるという。
坂本さんは「散歩のついでに立ち寄って見ていただければと考え、感染防止のため、屋外に展示した。アマビエが皆さんをウイルスから守り、一日でも早く日常が戻ってほしいと願っている」と話した。
自粛疲れの生活に小さな癒やしのスポットが出現ー。
(熱海ネット新聞)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。