今年7月で歌手生活60年を迎える橋幸夫さん(77)が5月29日、熱海警察署の一日署長を務め、初島で特殊詐欺撲滅パトロールを行った。約2年半前から静岡県内に在住している橋さんは、熱海市の事情にも詳しく、「地域住民のだれもが知る国民的スターであるばかりでなく、警察官の魂ともいえる『この道(警察歌)』『この世を花にするために(機動隊応援歌)』を歌っており、警察官の信頼が厚い」ことから、本間章浩署長が一日警察署長を依頼した。
同署で開いた委嘱式で、同署長から委嘱状を受け取った橋さんは、駐車場で待つ署員に訓示。「新型コロナウイルスとの戦いは、医療従事者の皆さんの力で収束が早まりつつあるが、危惧されるのが、コロナに関連する詐欺や盗難事件。市民はどんな時も警察が見守ってくれるから、安心して暮らせる。感染の第2波が来るかもしれない不安もあり、目に見えない敵と戦う難しさもあるが、警戒を徹底させましょう」と述べた。続いて近隣住民約60人と交流し、4月以降のステージがコロナの影響で順次9月以降に延期になったスケジュールなどを紹介し、安全のためには「三密対策やコミュニティーをしっかり築いていくことが大切」などと語った。
初島へは、熱海署のパトロール艇「はやぶさⅡ」で移動。新藤康晴初島区長、宮下泉地域安全推進委員、新藤茂貴消防団第9分団長とともに定期船待合施設「Shima Terrace(シマテラス)」をはじめ、食堂街、初島小中学校などを巡回。啓発グッズなどを配りながら、詐欺防止や防犯を呼びかけた。
新型コロナウイルス対策で国民に1人10万円が配られる「特別定額給付金」の給付が始まり、全国でコロナに便乗した新たな詐欺や警察官、家電量販店をかたってキャッシュカードを取りに行くサギ電が多発している。熱海署は橋氏の一日署長に合わせ「とどけ 安全の架け『橋』地域安全パトロール」を企画実行した。
(熱海ネット新聞)
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