【市議会】山田治雄氏、市長にガブリ 「広報あたみ」5月号訂正を要求

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「議会軽視で怒りさえ感じる」
斉藤市政を支えてきた熱海進政会議員団代表の山田治雄氏が17日の一般質問で市内の全世帯、事業所等に配布された「広報あたみ5月号」の仮称・熱海フォーラム整備事業の記事訂正、取り消しを求めた。「どう読んでも、行政側がすべてを決め、議会の意見を聞くことなく進めますという内容だ。全体的にこういう事業がすでに決まりましたと解釈できる。記事を読んで怒りさえ感じた」と述べ、斉藤栄市長に憤りをぶつけた。これに対し、市長は「表現が確定的であり、議会に意見を聞くことなく進めるととれる、とのご指摘には配慮が足りなかったと真摯に反省している」と陳謝したものの、市当局は「配慮に欠ける部分はあったが、訂正等は考えていない」と訂正には応じなかった。
市民ニーズの聴取で決めたは認めない
「市民ニーズを聴取してPFI方式(官民連携手法)で整備運営を行う」という記載にも疑問を提起。NPO法人に委託して270万円を支払い、昨年7月から8回にわたって実施した公共施設の整備に関する検討委員会について、「この委員会は市民ニーズを聞くための委員会ではない。フォーラムの基本構想・計画を作成するための委員会だ。それを市民ニーズの調査と書いており、私は絶対に認めない」と迫った。これに市長は「市民ニーズの聴取は市民アンケートや中高生のワークショップでも行っている」と釈明した。
議長席に「市長にきちんと答えるよう」要求
さらに「PFI方式でやれば、なぜ市民の負担が少なくなると断定するのか。市内業者を中核とした特定企業に限定して契約するということだが、市内に特定企業が複数成立することは難しく、結果として競争は全く成立せず、高値契約になるのでは」などと畳み込んむ長老議員に市長が抽象的で学生論文的な答弁に終始すると、山田氏は議長席の金森和道副議長に対し、「正確にきちんと答えるように指示してほしい」と異例の要求。金森氏が苦笑しながら市長に「正確な答弁を求めます」と注意する場面もあった。それでも納得がいかない様子で「続きは(21日に集中審議する)公営施設整備等特別委員会でやります」と厳しい表情で質問を終えた。

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