将軍家献上の「湯くみ道中」を再現 裃姿の奉行、芸妓衆など100人

呼び物の湯前神社秋季例大祭「湯くみ道中パレード」は10月6日午後1時、熱海笛伶会が演奏する熱海ばやしが鳴り響く中、熱海駅前を出発。江戸時代、28里(約109キロ)離れた江戸城に90度の源泉をわずか15時間で献上したという故事に倣って「湯くみ道中」を再現した。本丸に着いた時分にはちょうどいい湯加減になり、将軍はそのまま入浴したという。
巫女(みこ)に扮したミス熱海が献湯の手桶、熱海芸妓衆が神社に奉納する湯の入った白磁の瓶子(へいし)をそれぞれ持ち、湯前神社神輿保存会の女性メンバーが「御本丸御用」の札を立てた献湯神輿を担いでパレードした。献湯を護衛するように裃姿の道中奉行に扮した佐藤元昭奉賛会会長、藤曲敬宏県議、川口健市議会議長、市議が続き、齋藤栄市長らとともに平和通り、咲見町へ。今年は例大祭にあわせて熱海マルシェを開催、熱海銀座通り商店街を通って宮入りした。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
■湯くみ道中 徳川家康が関ヶ原の戦い前後に熱海に湯治に来て以来、熱海は徳川将軍家との関係が深まり、4代将軍家綱の時から江戸城へ熱海・大湯の温泉を献上することになった。その際は27軒の温泉宿主人が、紋付袴の正装で見送り、武士の護衛の下に「御本丸御用」の旗をたて、江戸城へ運んだ。その後、船輸送に代わったが、最も盛んだった8代将軍吉宗の時代には9年間に3640樽を献湯したと伝えられている。
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