静岡県長寿政策課は30日、今年4月1日時点での65歳以上の人口割合を示す「高齢化率」が25・9%になったと発表、過去最高を更新した。初めて4人に1人以上が高齢者となった。昭和22~24年度生まれの団塊の世代の中で、最も人口の多い23年度生まれが65歳になったことにより、高齢化率は前年比で1・0ポイント上昇。初めて県内全市町で高齢化率が20%を超えた。
市町別の状況では、川根本町が前年に続いて高齢化率が最も高く44・0%。西伊豆町も43・9%とほぼ同水準。市では熱海市が42・1%(1万6288人=男6423人、女9865人)でもっとも高齢化率が高かった。
一方、長泉町が昨年に続いて最も高齢化率が低く、20・2%。袋井市が20・8%、御殿場市が21・2%。主に製造業などの働き手が集まる市町で高齢化率が低い傾向を示し、主幹産業をサービス業に委ね、製造業が不毛な熱海市は対極の数字となって表れた。
(編集主幹・松本洋二)
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