
24日あった熱海商工会議所の通常議員総会の中で内田進会頭から静岡県に要望する4案件が示され、承認された。これが端的で魅力的。次期市長選に挑む候補者にもお勧めする。
キーワードは「湘南熱海」。一つは「伊豆湘南道路」(仮称)の建設推進。神奈川・大磯町-小田原の西湘バイパスを延長する形で自動車専用道路を整備するもので沼津、三島、伊東、下田の各商議所と連携して要望する。実現すれば小田原市石橋と熱海の距離はぐっと近づき、湘南方面からの人の流れががらりと変わる。
もう一つは「JR湘南新宿ライン」の熱海駅への延伸。これまた小田原止まりの同ラインを熱海の発着点にすることで東京・新宿方面からの観光客の増大を図るというもの。東京駅へは新幹線、新宿駅へは湘南ライナー。この「2枚看板」が誕生すれば、アクセス面での箱根の優位性をしのぐことができる。こちらは伊東、下田商議所と連携を図る。
熱海市の5月末人口は3万8729人。この1年間で492人が減少した。行政のように「少子高齢化対策」のお題目を唱えるのではなく、交通アクセスの整備で早期に打開を図るという商議所の手法には夢が膨らむ。ともに継続案件ではあるが、「湘南熱海」の言葉は聞いていて心地よい。
(編集主幹・松本洋二)
◇要望他の2件 ①東駿河湾環状道路の大場函南IC-函南ICの早期整備②インバウンド推進のための外国語表示の案内板整備
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