
熱海市の糸川遊歩道で25日、「あたみ桜・糸川桜まつり」(主催熱海市観光協会)が開幕した。
この日に照準を合わせたかのように、糸川の沿道に植えられた54本のあたみ桜の全てが開花、多くの市民や観光客を喜ばせた。
初日は午後1時からドラゴン橋でオープニングセレモニーを行い、花の街づくり運動を推進する斉藤栄市長、あたみ桜の整備事業に多大な貢献をした篤志家の大塚実氏(大塚商会相談役名誉会長)、橋本一実県議らが来賓あいさつ。熱海芸妓衆があたみ桜を背景に舞いを、地元バンド・糸川ベンチャーズが演奏を披露した。
新柳橋ではミス熱海が桜茶の無料サービス、渚橋には花見を楽しめるように露店がでた。
期間中は毎夜、川沿いであたみ桜をライトアップする。点灯時間は午後5~11時。同まつりは2月16日まで。
(編集主幹・松本洋二)
◇大塚実・大塚商会名誉会長の話
「市長がこのままでは夕張市の二の舞になる、と話しているのを聞き、協力しようと思った。2007年に『梅園の梅と糸川の桜』に狙いを定め、7年間でここまできた。この時期に梅と桜が一緒に咲くのは熱海だけ。(植樹中の)ジャカランダに続いて今度はブーゲンビリアもいいかな、と考えている」
◇あたみ桜 台湾、沖縄のカンヒザクラと山桜の交配種で濃い紅色の花が特徴。明治初期にイタリア人によってもたらされた。熱海市は大塚商会相談役名誉会長の大塚実氏から寄付を受け、2009年から3カ年で遊歩道沿いをあたみ桜に統一する整備を行った。
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