
熱海市役所の第3庁舎入口に鎮座する「御殿稲荷(いなり)神社」(雨宮盛克宮司)で9日、初午(はつうま)祭が開かれた。
「初午祭」とは、2月立春過ぎの最初の牛(うま)の日に行う稲荷神社の祭礼で長寿、息災、商売繁盛などを祈る伝統行事。伏見稲荷大社の神様がその日に稲荷山に鎮まったという伝承によるもので、祭礼日は2月初午と5月3日。
雨宮宮司が神事を執り行い、祝詞を奏上したあと、同神社の世話人代表の講元を務める森岡俊光さんや池田茂樹町内会長、斉藤栄市長らが玉串を奉てんし、「熱海の景気がよくなるよう」祈願した。
同神社は2012年、熱海市役所の建て替えにあわせて新宿町内会の人たちが自主的に社、棚、石垣を改修して塗り替え、ご覧のように威光を取り戻した。
今回もこの初牛祭に備え、山田畳店が厚意で社の畳を張り替えた。
(編集主幹・松本洋二)
◇御殿稲荷(ごてんいなり) 江戸幕府三代将軍・徳川家光は、家康が大湯の温泉で湯治した熱海に湯治御殿を造らせた。その際、御殿の鬼門除けのために京都京都伏見神社より分祀して建立した。
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