【編集室】森本副市長に辞令交付、「熱海ミステリーのヒントは考古学に」

 

任期満了で6月30日に退任した田辺国治前副市長(37)の後任に起用された前資源エネルギー庁長官官房総合政策課戦略企画室室長補佐の森本要氏(35)に対する辞令交付式が1日、市役所市長室であり、斉藤栄市長から同日付で交付された。

市長は「熱海市はいま上向きにあるが、その上昇をさらに前進させ、新生熱海の実現、住まうまち熱海づくりに力を貸してほしい」と激励。副市長は「経産省で12年仕事をさせていただいたが、私自身の希望は地方自治体、できれば市役所で仕事をさせていただきたいと考えていた。熱海にご縁をいただき、熱海のために頑張りたい」と意気込みを語った。

彼のキャリアはユニークだ。法政大学文学部史学科から文科省ではなく経産省に入省。歴史と経済。ミスマッチのようにも思えるが、そこがこの男のセールスポイント。専攻は考古学で卒論のテーマは「縄文時代の南関東の集団移動」。しかし、当初から学者ではなく、国家公務員を目指したという。
国家公務員試験でも「考古学を学んだ人が通産省?」と聞かれたそうだが、「一見反対のものに思えるが、昔のこと、古いものをちゃんと知ってこそ、より新しいものに取り組んでいける」と切り返し、試験官をうならせた。
目まぐるしく変わる現在の経済や社会問題を読み解くカギは過去にあるという分析。斉藤市長もこの着眼点に期待して抜擢したのだろう。

旅行を含めて熱海を訪れたのは今回が初めて。小学1年の長男と夫人は東京に残し、単身赴任。「熱海は昔から人が住まわれ、文化が育まれている。仕事だけでなく、自分でも回りながら勉強させていただく」。単身で乗り込んだ決意からも、住まうまち熱海作りへの秘めた自信が透けて見える。

地元ダイバーの話では、熱海市の錦ヶ浦や熱海サンビーチ沖1キロの海底には参道状の石畳や階段のような石積み、船着き場と思われる桟橋が眠っているという。2004年には海底に碇(いかり)石やサドルカーン(石臼)が大量に発見され、マスコミでも”謎の海底遺跡”と話題になった。
鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」では源頼朝は840隻の大水軍を持っていたとされ、当時の熱海は「鎌倉幕府の軍港」だった可能性がある。それが鎌倉時代のある日突然、大地震か火山の噴火で沈んだという説も。

この海底都市が話題になって10年以上たつが真相はナゾに包まれたままだ。しかし、この異色の副市長が熱海の歴史ミステリーを解き明かし、新たな観光資産を作り出すとともに、防災に役立ててくれることを期待する市民は多い。

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