熱海市の齋藤栄市長は2月6日、市役所で市内経済3団体が購入を予定している大型仮設テント「エアロシェルター」の費用の一部助成に関する要望を受けた。
訪れたのは、中島幹雄熱海市観光協会会長、目黒俊男熱海市ホテル旅館協同組合理事長、太田最己熱海商議所事務局長。3団体は4月にスタートする大型観光企画「静岡ディスティネーションキャンペーン(DC)」に備え、観光イベントや防災対策に使用する「エアロシェルター」の購入準備(約400万円を3張り)を進めている。
中島会長は「熱海では1年を通して様々なイベントを開催しており、静岡DCの本番を迎える今年はこれまで以上に観光客が増える。その中で降雨や炎天下対策になるばかりでなく、地震や大雨などの災害時に簡単に避難場所を設けられる」と観光防災テント整備計画の趣旨を説明。目黒理事長は「災害時には、優先的に使用していただく。各ホテル旅館には客室の他に宴会場があり、ここを避難場所に提供する準備を進めているが、外出している観光客はどこへ行っていいかわからない。こういうものがあれば、一時避難所として活用でき、利便性がある」と支援を求めた。
市長は「観光防災の趣旨は理解できる。イベントはしっかり準備をしていても、天候に左右される。途中で雨が降って来る場合もある。有事の際の熱海駅の帰宅困難者対策にもなる。防災時に優先的に提供していただけるのであれば、行政としても前向きに検討していきたい」と述べた。
3団体が購入を予定している「エアロシェルター」は10x15メートル、150平方メートルの大きさで100人超を収容できる。軽量なテント生地を空気圧だけでトンネル形状にふくらます仕組みで、30分足らずで設営可能という。
春夏のビール祭り、ジャカランダフェスティバル、アロハフェスティバル、おさかなフェスティバルなどのイベントに加え、熱海映画祭の屋外上映会や豪華客船にっぽん丸などのクルーザー船歓迎イベントに有効利用を予定している。
(熱海ネット新聞・松本洋二)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。