熱海市議選の告示まで残り１０日を切り、各立候補予定者は支持の拡大に躍起。田中秀宝氏の陣営は４月５日、起雲閣で市政報告会を開き、「上位当選で６選を果たそう」と総決起！

熱海市議選（１４日告示、２１日投開票）に出馬する現職・田中秀宝氏（５０、自民）の市政報告会には、内田進自民党熱海市部長（熱海商議所会頭）、勝俣孝明衆院議員、岩井茂樹参院議員（秘書が代理出席）、藤曲敬宏県議、村田悠（はるかぜ）裾野市議会議員が来賓であいさつし、田中氏を激励。安倍晋三首相からも応援の祝電が届いた。
斎藤一馬選対部長の開会の辞で始まり、山田修司後援会長が「事実上、選挙戦は始まっている。田中秀宝は大丈夫だ、の声を聞くがこれが危険。まだもの足りない。６回目の市政に送り出すには、皆様の今まで以上の協力が必要」と支援の拡大を訴えた。

内田支部長が、８人擁立した今回の自民党公認市議候補の後援会活動に出席し、あいさつするのは異例。「すべて断っていたが、あの笑顔でお願いしますと言われると、受けざるを得なかった」と会場を沸かせ、「とにかく熱い男。梅原一美さん（前市議、死去）が自民党を抜けたい、と言った時も一対一で深夜まで話し合い、慰留させた。市が抱えるを問題を捉える能力が高く、しかもそれを口で言って納得させる力がある」と賞賛。

勝俣氏は「田中さんが政治家として力を入れているのが、少子化対策、特に教育。観光や道路は結果が目に現れ、分かりやすいが、教育は今年予算をつぎ込んでも来年結果で出るものではない。２０年、３０年先に花が咲き、政治家はやりたがらない」と話し、昨年７月に愛知県豊田市の小学１年生が、教室で熱射病で倒れ、その後、死亡した際には、勝俣氏とともに文科省、財務省に行って熱海市の小中学校のクーラー事情を説明し、今夏のエアコン設置につなげたという。「若い人たちに熱海に戻ってもらうには教育が大切。そのことをしっかり声を出し、国へ届けられるのが田中さん。今回の改選では、何としても上位で当選してもらわなくてはならない」と力を込めて訴えた。

藤曲氏は、今回の統一地方選後半の静岡県内の市議選で、自民党の公認候補が８人というのは、政令指定都市の静岡市、浜松市を除くと市で最多。定数１５のを考えれば、持つ意味が大きいと強調した。
「国政には岩井さん、勝俣さん、牧野さん、県には藤曲がおり、この自民党のパイプをしっかり熱海市につなぐには、８人全員が当選を果たして議会運営する必要がある。各町内会の要望を調整し、政策にまとめるのが自民党熱海支部の政調会長・田中さん。とくに県水問題（駿豆水道）ではしっかり連携してやっていく」と言葉に力を込めた。

田中氏の兄で元熱海市市民生活部長の田中博氏が田中候補の５期２０年の市議会での足跡を紹介。父親で元市議の田中日米露氏らおよそ２００人の支援者が聞き入った。

田中氏は４年の市長選挙に立候補し、落選したことに「支援いただいた皆様にご迷惑をおかけしました」と深々と頭を下げた後、「市政に戻り、この４年間、がむしゃらにやってきた」と語り、６期目は「懸念される東京オリンピック・パラリンピック後の熱海の活性化」に全力で取り組むと訴えた。
熱海は現在１０個のホテルの開発計画があり、市が3月３１日まで行った熱海後楽園ホテルの先にある芝生広場・海釣り施設臨時駐車場の貸し出し公募に、１社がホテル建設を用途に名乗りを上げたという。
「Ｖ字回復と言われる熱海が、東京オリンピック・パラリンピック後に１人でも多くのお客様を引きつけるには、芝生広場の土地を有効利用するこ必要がある。１０年先を見据えた観光計画をしっかりやらせていただきたい」と力強く話し、「熱海には熱海大火を経験し、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災…いろんなことで苦境に陥りながらも、立ち直ってきた底力がある。熱海は唯一新幹線が止まる温泉観光地。熱海が良くなることによって隣りの湯河原、伊東、河津、下田、伊豆半島が活性化する。その鍵を握る熱海の活性化に次の４年間、全力で取り組む」と決意を述べた。

超能力マジックエンターテイナー、タジマジックショーに続いて廣濱光都留青年部長によるガンバロー三唱で締めくくり、陣営の士気を高めた。
（熱海ネット新聞・松本洋二）