クリスマス花火も効果なく、イブの熱海閑散 サイレント・ナイト 

聖夜の熱海を彩る「ATAMI Xmas HANABI Night」2日目が12月24日夜、熱海湾で開催された。クリスマス・イブ(山下達郎作詞・作曲)の音楽に合わせて赤や緑のクリスマスカラーの花火が5分間にわたって打ち上げられ、コロナ禍の街を明るく包み込んだ。
Silent night, Holy night ー。しかし、例年なら東京、神奈川などから訪れたカップル客が行き交う熱海の聖夜も飲食街は閑散とし、花火を見物する人もまばら。新型コロナウイルスの感染拡大で国の観光支援策「Go To トラベル」が年末から全国で一斉停止されたことと、この日、東京都がコロナ感染者について新たに888人報告されたと発表したことも響いた。

花火開催日は、タクシーが容易につかまらないが、この夜は空車ばかり。乗り合わせた乗務員は「緊急事態宣言が出た4月、5月よりひどい。年末の書き入れ時だというのに、先週と比べて目に見えて人が減った」とため息。飲食店経営者からは「クリスマス花火には感謝しているが、5分間の花火では、わざわざ日帰りで熱海に来てくれない」の声も聞かれた。
熱海市は、誘客促進の実証実験で3日連続の5分間花火を実施しているが、コロナの影響の方が大きく、にぎわい創出には至っていない。聞こえてくるのは、様々な事業者の悲痛な声ばかり。
クリスマス花火は25日が最終日。市は全日程終了後に3日間分の人出を発表するとしている。
(熱海ネット新聞・松本洋二)

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