熱海署、下田海上保安部、伊豆小型船安全協会、富士急マリンリゾートは19日、熱海港でテロ対策訓練を実施した。伊勢志摩サミットまで残り1カ月余りとなったことを踏まえ、各機関の連携を確認した。
「熱海港から初島に向かう定期船に爆弾を仕掛けたとの情報がある」との知らせを受けた想定で実施、約100人が参加した。イルドバカンス・プレミアを使い、(1)船内を調べて不審物を発見(2)乗船客を避難誘導し、船内に潜んでいた容疑者を発見し、身柄を確保する-といった手順で訓練を進めた。船内で爆発物が入っているバッグを発見するや乗組員の情報をもとに不審な動きをしている乗客に職務質問し、刃物をもって暴れだした不審者を逮捕した。男は「国際会議粉砕 全世界に我々の力を見せつけよう!!」と書いた声明文を所持していた。
及川博行熱海署長は「本日は定期船を使った訓練をしたが、テロの標的はどこになるか分からない。駅、公園、観光施設など場所ごとに違った対策を練る必要がある。長丁場のサミットとなるが、熱海市民、観光客の安全安心のためにテロ対策は重要。緊張感を持って訓練してほしい」と強調した。
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