静岡県で唯一の有人島、熱海市初島の初木神社の例大祭・本祭り が7月18日、厳かに斎行された。本殿で原口尚文宮司が祝詞を奏上し、新藤康晴区長、氏子代表、齊藤栄市長、川口健市議会議長らが玉ぐしを捧げ、島の安全や繁栄を祈った。境内の一角では白装束に身を包んだ男衆が鹿島踊りを奉納した。
その後、「御下り」と呼ばれる御神幸行列が同神社を出発。踊りながら粛々と移動する鹿島踊りを先頭に宮神輿や獅子、神職者らが浜に下り、神事。続いて陣形を円形から四角形に形を変えながら舞う独特の鹿島踊りを披露、祭りに合わせて帰省した島の出身者や行楽客を魅了した。午後は逆に「御上り」と呼ばれ行列が同神社に戻り、還御祭を行った。
例大祭は40年ほど前まで島民の成人男性だけで続けていたが、担い手が減ったため女性や子供も加わっている。この神事は、一年でもっとも大きな島のイベントとされ、この日は名物の食堂街をはじめ、初島漁協スーパーや直売所もすべて休業。エクシブ初島クラブの従業員も含め198人の全島民が粛々と天下太平と大漁満足を願った。
◆初木神社 1351年に創建。かつて伊豆沖で遭難し初島に漂着した「初木姫」を祭っている。
(熱海ネット新聞)
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