一日まるごと尾崎紅葉デーとなった1月17日、熱海駅前広場では尾崎紅葉筆塚保存会(榛葉公孝会長)が、講談会「金色夜叉」を開いた。今年は尾崎紅葉生誕150年の記念イヤーにあたることから、筆塚祭の後に初開催した。人気講談師で講談協会理事兼事務局長の宝井琴星さんが金色夜叉を一席。熱海海岸での貫一、お宮の別れの場面にいたる、二人の馴れ初めをユーモアたっぷりに紹介。ハイライトのシーンでは釈台を前に張り扇をパパンッ鳴らし、物語を盛り上げた。仲見世通り商店街で開いた「貫一・お宮鍋」の無料サービスとの相乗効果で多くの市民や観光客らが笑いをこらえながら熱心に聞き入った。
(熱海ネット新聞)
■宝井琴星(たからい・きんせい) 講談師。講談協会理事兼事務局長。東海大学・工学部建築科を卒業後、設計事務所を経て1973年に宝井馬琴に入門。古典だけではなく新作も多数発表。主な読み物は徳川家康、太閤記、塚原ト伝。
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